(学校インターネット2の参加校の実践事例)

○ 学校名    兵庫県立西宮香風高等学校

1 学年及び教科等
   地理歴史科 『地理B』
   ※本校は単位制高等学校であるため、学年の区別は存在しない。

2 題材名
   「格差のある世界」

3 ねらい
   ・GISデータビューアを使ってWEBサイトで公開されているGISデータを閲覧し、世界を地域区分する。
   ・最新のGISデータを閲覧することによって、南北境界線が絶対的なものでないことを発見させる。

4 配当時間

   2時間

5 使用機器等
  デジタルボード  PC(WindowsXP) 

6 授業内容

学習の流れ 指導上の留意点

 

1.国のあり方による区分

 政治や経済を指標にしてどのように区分されるか

2.GNI(GNP)による区分

 (1)国際連合世界銀行のWEBサイトから各国のGNPのデータをダウンロードする。

 (2)GISソフトやグラフィックソフトをつかって統計地図を作成する。

      ・「各国のGNP」(生徒作品)

      ・「各国の一人当たりのGNP」(生徒作品)

 (3)GNI(GNP)によってどのように地域区分されるかを考える。

 (4)GNI(GNP)からGDPへ

3.南北問題

 (1)GISデータビューアを使って、国際機関のGISデータを閲覧する。

    「Child malnutrition, 1993-99」(World Bank)

    「Greenhouse Gases & the Kyoto Protocol」(UNEP) など

 (2)南北問題を考える手がかりとなる指標は何か。

  (3)後発発展途上国(LDC・LLDC)

   

 

先進国、社会主義国(旧社会主義国)、発展途上国の「三つの世界」の区分が意味を失ったわけではないことに留意する。

国際機関だけでなく、行政機関のWEBサイトからも統計データを閲覧やダウンロードができることを学習する。

GeoStudio、Adobe Illustratorを使用

ここでは、階級区分図の「塗り」「区切り値」「段階区分数」にあまりとらわれないようにする。

「南」と「北」の境界線がどこに入るかを推測させ、南北境界線が絶対的なものでないことを発見させる。また、統計データが単なる数値にならないように工夫する。

ArcExploreを使用する

南北問題を考える手がかりとして、GDPやGNI(GNP)の他に、「二酸化炭素排出量」「飢餓状況」「独立年」などがあげられる。

外務省のWEBサイトから後発発展途上国について学習する。