教科 | 高等学校 地理A | 学校名 | 県立西宮香風高等学校 |
単元名 | 地図の機能と活用 | 実践者 | 畔田 豊年 |
実践日 | 2001年10 月 (全7時間) |
地図投影ソフトを活用して図法の特徴を学ぶ |
メニュー | キーワード | 単元の目標 | 授業展開の概要 | マルチメディア教材のねらいと概要 | 学習環境 |
学習展開 | 学習活動の実際 | マルチメディア教材の評価 | 授業の成果と課題 |
1 | キーワード | 方位・大圏航路・等角航路・地図の歪み | ↑ |
2 | 単元の目標 | ↑ |
地図に親しみをもたせ、時代とともに変化する地図についてさまざまな角度から考える。また、図法の特徴を理解し、使用目的に応じた図法を選ぶことを知る。
3 | 授業展開の概要 | ↑ |
正距方位図法と正角図法を中心にして図法の特徴を理解する。
4 | マルチメディア教材のねらいと概要 | ↑ |
図法の特徴を画像、地図投影ソフトを活用し、具体的な操作をとおして理解する。
5 | 学習環境 | ↑ |
デジタルボード 電子ペン PC(Windows98) 学校インターネット2
6 | 学習展開 | ↑ |
単元計画 | ||||
時間 |
学習活動の概略 |
学習環境 |
支援の概略 |
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第一次 | 一時間 |
地図のある生活 さまざまな地図・世界観を反映した地図 |
デジタルボード 電子ペン PC(Windows98) 学校インターネット2 |
地図と国土の情報(国土地理院) |
第二次 | 一時間 | 球面上の世界 位置の表現(緯線・経線)と時差 |
デジタルボード 電子ペン PC(Windows98) 学校インターネット2 |
座標系(国土地理院) |
第三次 | 二時間 | 丸い地球を平らな世界に 図法の特徴と地図の正しい利用の仕方 |
デジタルボード 電子ペン PC(Windows98) 学校インターネット2 |
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第四次 | 一時間 | 空中写真,画像と地図 |
デジタルボード 電子ペン PC(Windows98) 学校インターネット2 |
イコノス、ランドサットの衛星画像の紹介/GPSの解説 |
第五次 | 二時間 | 地形図を読む |
デジタルボード 電子ペン PC(Windows98) 学校インターネット2 |
地形図閲覧システム(国土地理院) |
本時の目標と学習展開(3/5) | ||||
・ 丸い地球を平らな世界に | ||||
学習活動 |
マルチメディア(教材)活用の方法 |
支援 |
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< 導 入 > 前回の復習(球面上の世界) 測地成果2000の説明
< 展 開 > 1.丸い地球を平面の地図へ 地図の要素
2.正距方位図法 (イ)正距方位図法の特徴 方位とは 大圏航路 (ロ)世界の主要都市の方位
(ハ)使用目的 (ニ)間違った地図の使用例
(ホ)国連旗
3.正角図法 (イ)正角図法の特徴 面積の歪み 等角航路
(ロ)使用目的 (ハ)大圏航路はどのように描かれるか メルカトル図法の地図に大圏航路を描く
4.正積図法 (イ)正積図法の特徴 (ロ)使用目的 (ハ)代表的な正積図法
5.縮尺
6.その他の図法
<まとめ> 目的にあった図法を使う
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大圏航路の描画 大阪から見た主要都市の方位 パリ・ニューヨーク・リオデジャネイロ ナイロビ・シドニー・ブエノスアイレス
九州・沖縄サミットH.P.(外務省)
西宮と主要都市の大圏航路 パリ・ニューヨーク・リオデジャネイロ ナイロビ・シドニー・ブエノスアイレス
大きい縮尺はどちらか
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<ホームページ・ソフト・その他> 地球儀
FLand-Ale と Photoshop
生徒に FLand-Ale を操作させる
FLand-Ale,Geostudio を操作していろいろな図法を体験させる。 |
うえへ↑
7 | 学習活動の実際 | ↑ |
小人数であったために学習活動自体はスムーズに行われた。ただ、地図投影ソフトを生徒に体験させたために、本来2時間を割り当てていた単元計画通りに終わらなかった。
8 | マルチメディア教材の評価 | ↑ |
WEBコンテンツをデジタルボードに映し出し、電子ペンで説明を書き加える方法をとったので予想以上に生徒の評判は良かった。特に地図を映し出した上に説明を書き加える場合、これまでの略地図を黒板に描いて説明していたときよりも、分かりやすく時間の無駄も省けた。 反省点として、フォントのサイズが小さいために見にくいところがあった。出力方法によってフォントや画像のサイズを変える必要がある。
9 | 授業の成果と課題 | ↑ |
地理の場合、画像、アニメーションを活用することによってより分かりやすく説明することができる場面が多い。また、ホームページを利用することによって、教室にいながら日本、あるいは世界各地の最新の画像、映像 を見ることができる。また、地図投影ソフトを実際に生徒が操作することによって、図法について感覚的に理解できたと思われる。ただし、今回予想以上の成果が得られたのも、(1)小人数の授業であったこと、(2)デジタルボード、電子ペンなどのハード面の充実、という恵まれた環境で授業が行われたからである。通常の授業形態でマルチメディア教材をどう活用するかが今後の課題である。
※ 県立西宮香風高等学校に設置されている地理歴史科・その他科目「情報地理」の授業内容を以下のページに公開しています。
「情報地理の部屋」 http://www.sanynet.ne.jp/~azeta/
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